カンボジアあるある⁉ 「仕事を休む時」

工房のスタッフは仕事を休む時、連絡をしてこない。

田舎のゆるい暮らし。学校でさえもきちんとでていない人たちなのだ。どうしてだまって休んだらだめなのか、理解が難しいのは分かる。

歩合制なら、作った分だけ買い取るだけなので、問題ない、が、こちらは給料を払っている。それに、作業の計画もある。それでは困るのだ。

携帯を持っている子もいれば、持っていない子もいる。
持っていても、お金がチャージされていない、などでかけてこないことも多いし、持っていない子はなおさら。

いままで、口酸っぱく何回も何回もミーティングを開いて「休む時は私に連絡をする」または工房リーダーに伝えること、と説明してきた。そのたびに「チャー(=はい)」と声を揃えて答えるのだが、行動には移せない。


カンボジアで織物の工房を構えて10年以上たつ先輩オーナーに相談してみる。

彼女も新人スタッフが入るたびに頭を悩ませるそうなのだが、工房内のルールを書いた紙を作り、仕事を始めるときに必ず声に出して読み、説明。(字が読めない人も多くいるため。)そのあと、本人にサインをさせるのだという。

サインをさせる、というのはなかなかいい案だな、と思った。サインする側としてはなんとなく、「責任」を感じる。

試してみよう。
そうしてみよう。

日々、トライアンドエラー。



写真:工房リーダーの「スレイオン」の変顔写真。