今日の一枚


今日の一枚。

工房のスタッフ、サアエムと息子のヴァンナ。

サアエムは真面目だ。たんたんと仕事をこなす。
初めて会う人にはつっけんどんに見えるが、慣れてゆくとジョークもとばす。

息子は旦那が刑務所に入っている間に生まれた。

子だくさんの家族に漏れず、幼少の彼女も学校に行けなかった。字も書けないし、読めない。パヴァナサラの工房で働くようになって、自分の名前が書けるようになった。

工房での仕事は、彼女にとってなくてはならない。
子供が小さいのでまだ預けられない。
家族でシェアする自転車しかないので、街にも働きに行けない。




私たちパヴァナサラはお給料制にしている。
その都度その都度、個数をオーダーするのは作り手にとっては収入が不安定である。

お給料制で毎月、いくら自分に収入があるか把握できれば、その月の出費もその範囲で賄えるように考えることができる。


その反面、パヴァナサラにはリスクがある。
観光客が多く、たくさん売れる月、
逆にお客様が少ない時期や、冬の季節は全く売れない、
月によって売れる個数は異なる。


私が工房を立ち上げたのは、作り手たちが手仕事を愛し、手仕事から離れなくても済む環境を作りたかったから。


でも、毎月毎月お給料を支払うのは、なかなか難しい。



お給料。
あーお給料。
お給料。



(明日はお給料日)


自分がサラリーマンだったころには考えたこともなかったなー。